クリエイティブ人事 個人を伸ばす、チームを活かす

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人事や教育に携わる人におすすめの本。
もちろん部下がいる人にもオススメ。

前回同様今から人手不足の時代だからこそ
読んでいて損はない一冊。

クリエイティブ人事
個人を伸ばす、チームを活かす

読んでみて、「人事」という言葉は
もちろん知っていたものの、具体的に何をする
仕事なのかというのはよくわかっていなかったな、
という印象を持った。

今も、もちろん完全に理解しているわけではない。
営業はモノを売るのが仕事、
エンジニアは開発するのが仕事。
人事とは一体何をする仕事なのだろうか。

個人的な感想だが、人事というのは暇そう、
という印象しかない。
もちろん何かしらやっている業務はあるのだろうが、
サポート的な業務が多いように感じる。
一般に「人事総務部」というのがあり、
総務と一緒になっているケースも多いから、
人事単体で行っているプロジェクトは
新規採用ぐらいしか思いつかない。

最終的には受け入れ側の部署の意向もあるわけで、
人事だけが主導で進めるのは一次面接ぐらいのものだ。
社内の役員ももちろん取締役会で決めるし、
各事業部内の人事も基本的には事業部長がやっているように感じる。

人事の仕事というのは、わかりやすいようで、
外部からとにかく見えにくいものらしい。

この本に紹介されている人事制度のほかにも色々あるだろうが、
中でもスゴイなと思ったのは、新規事業立ち上げのための
制度がやたらと多いことだ。
一般の社員が自分の実力の発揮できる場を整備したり、
あるいは役員が新しいプロジェクトを合宿で練り上げて発表したり。

あと、役員は8人が原則で、若手をどんどん
上にあげるために一定のスパンで後退が決まっている、
など、かなり厳しい制度もあるようだ。
社員の モチベーションを上げて、働きやすい環境を作って、
そのうえで能力が発揮できていない人に対しては
異動や退職を勧告するなどのペナルティの配分がうまいのかなと思った。
やっぱりIT企業というのはこうでなくては回らないのだろうか。

人事の仕事をわかりやすく言うと、
「眠っている人材を掘り起こす」
「働きやすい環境を作る」だろうか。

この抽象的な問題を解決するために、
さまざまな人事制度を立案するわけだ。
冒頭で「浸透しない人事制度に意味はない」
という風に言っているが、あくまでも顧客は「社員」であって、
社員が受け入れられない人事制度は立案しないというのだ。

つまり、いかにして社員のモチベーションを上げ、
会社を存続させていくか。
それが人事の使命なのかなと思った。
 
一方で、人事部のない会社も存在する。
そういう会社は、役員自ら人事部に
相当する仕事をやっているわけだ。
つまり、人事と経営は少し似ているともいえる。

そう考えると、人事のイメージも少しは変わって見えるだろうか……。
本当の意味で社員たちに根付く人事制度というのは、
なかなか変えられず上から決められて従う " 法律 "
のようなものではなく、状況に応じて柔軟変えられる
" 運用 " のようなものなのだろう。
サイバーエージェントはベンチャーとは言え、
もう立派な大企業にも関わらず、
大企業病とは無縁の " 進化 " を感じる。

人事とは、人の才能を生かして会社の業績をあげる仕事。
本人に「自分はこんなこともできるんだ」
と思ってもらえたら人事の勝ち。

経営陣の考えを噛み砕き、 わかりやすく現場に伝えるのも
人事の仕事。新しい人事制度を導入する際は、
それによってかえって社員がシラケないか徹底的に考え抜く。
社員の話に耳を傾け、謙虚な問いかけを心がける。
理屈ではなく感情に訴える。
それにしても、人に動いてもらうことは難しい。

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