伝え方が9割

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伝え方が9割

伝え方の技術が書かれている本。
口下手な人にはオススメの本ではないでしょうか。
営業でも、人事でも、接客業でも使える1冊です。

何でもかんでも思ったことを口にすればいいわけではないし、
時には建前が必要な時もある。
それが特にビジネスの場で物事を円滑に
進めるために必要だというのも理解できる。

ただ、一番大事なのは結局その人の
経験から来る考え方であり、それを捻じ曲げてまで
相手に迎合するような態度を取り、本来Noだった結果を
Yesに変える、というのは長い目で見て特になるとは思えません。

もしかしたら、言い方を変えれば、
相手の心情を深く読み取れるだけの能力がある、
と言えなくもありません。

よく、面接では、面接官の言わんとしている
意図をくみ取って発言せよ、とか、
面接官の求めている答えを言え、とマニュアル本には書いてあります。

だから、現代の日本社会では特に、
このような「自分の意見を言わないで(抑えて)、
相手の求めている回答を発言すること」
が重要視されているように感じます。

そういった背景にあるのは、所詮上っ面だけを
尊重する社会に成り下がってしまったのだとも言えます。
そしてそのような背景を持った社会では、
このようなテクニックに走ったハウツー本が良く読まれるのでしょう。

このようなテクニックで上手く世渡りしていく人はいるでしょうが、
それをコミュニケーション能力というならば、
全く何が正しい世の中なのか分からなくなってくるように思えます。

なぜこの著者は伝え方の”技術”を尊重するのか。
著書にも書かれていますが、著者は過去対人関係が
ほとんど上手く構築できなかったし、
相手に上手く伝えることが下手だった、
だからこのような”伝える技術”を
利用することが必然的に必要だった、というわけです。

その気持ちは痛いほどわかるのですが・・・
結局、その人の「経験」「人柄」「感性」
という裏付けがなければ、
化けの皮が剥がされるのではないのだろうか。

資格を持っている人ほど、知識でコミュニケーションを
カバーしようとする傾向があります。

そのためうまく伝わらないと、
さらに知識で理論武装しがちです。

知識を増やすことと同じように、伝え方を鍛えるべきではないかと思う。

私が思う大切なことは、まず相手を第一に考えることではないでしょうか。
身近な人なら、その人の性格や想いを
ちゃんと理解することからはじめるべきだと感じます。

身近な人ではなければ、その人の仕事や立場を考えて
あげることが必要です。
とはいえ、伝え方をわかりやすく説明している本書は、
年齢や経歴にかかわらず読む価値はあると感じました。

一人でも多く伝え方を鍛えた人が増えれば、
コミュニケーションがより楽しくなると思います。

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